中国国家新聞出版広播電影電視(ラジオ・映画・テレビ)総局の統計によると、2017年、中国全土の映画の興行収入が前年同期比13.45%増の計559億1100万元(約9504億8700万円)に達した。映画館の動員数は延べ16億2000万人で、13億7200万人だった昨年と比べて18.08%増となり、映画産業は好調な発展を見せている。人民日報が報じた。
17年、中国全土で製作された映画は、フィーチャー映画798作品、アニメーション映画32作品、科学教育映画68作品、ドキュメンタリー映画44作品、特殊映画28作品の計970作品だった。559億1100万元の興行収入のうち、国産映画が301億400万元(約5117億6800万円)と、全体の53.84%を占めた。興行収入が1億元(約17億円)を超えた映画は92作品、うち中国国産映画が51作品だった。国産映画の海外興行収入と販売収入は合わせて42億5300万元(約723億円)となり、昨年の38億2500万元より11.19%増えた。同年、中国全土で新たに設置されたスクリーンの数は計9597枚で、その総数は5万776枚と世界最多となった。
17年、映画のクオリティも向上し、同業界は大きな成果を上げた。テーマ、ジャンルが多く、多様化した製作に向かう道が強化され、社会的効率性や費用対効果も顕著に向上した。国産映画のうち、興行収入が5億元(約85億円)を超えた作品が13作品あり、6作品が10億元(約17億円)を超えた。「戦狼2(ウルフ・オブ・ウォー2)」は興行収入56億8300万元(約966億円)や動員数1億6000万人など、さまざまな記録を塗り替え、最も注目を集めた国産映画となった。このように中国映画は力強く成長している。
「中華人民共和国映画産業促進法」の実施が始まり、中国の映画市場は世界第2位の立場を一層固め、世界の映画市場の成長を牽引している。「映画市場規範年」関連の活動が展開され、産業の健全な発展に拍車をかけている。また、「中国映画の海外進出」プロジェクトも新たな見どころと特徴を備えるようになり、20ヶ国と合作映画製作協議に調印。BRICS映画祭などのイベントも開催され、中国と海外の人文交流促進の貴重な経験が蓄積されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年1月2日
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