生徒からこの言葉を聞いたのは、高校2年生の生徒と「ドロケー(泥警)」という日本の遊びをした時です。生徒から日本の遊びを知りたいと聞いたので、「今回だけだよ」と言って、教室でルールを説明した後、運動場へ移動し15分程度行いました。ルールが分かっているのか分かっていないのか、すぐゲームが終わるので3回も行いました。学びになったのかなとこの時は不安でした。しかしチャイムが鳴り、教室に戻ろうとすると生徒が私の前に並び、「先生、ありがとうございました。」と笑顔で言ってくれたのです。これほど嬉しかった日は今までにありません。
この日から私は、初心に帰り「日本文化を伝えよう」と再び心に灯をともしました。有難いことに、配属先は私のこの考えに寛容的です。この恵まれた環境の下もう一度、外国人教師という立場でいる私だから伝えられる事を伝えていきたいと思います。そして何より残りの日々、生徒の笑顔が無くならないよう誠心誠意尽くして参ります。
黒龍江省ハルビン市朝鮮族第一中学 日本語教師 黒川さくら
「人民網日本語版」2017年12月8日
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