中国税関総署が発表したデータによると、今年第1四半期の対外貿易の輸出入額は7兆100億元(1元は約16.7円)に上り、前年同期比3.7%増加したという。このうち輸出は3兆7700億元で同6.7%増加、輸入は3兆2400億元で同0.3%増加だった。対外貿易は順調な一年のスタートを切ったといえる。
中華人民共和国の成立後、特に改革開放がスタートしてから、中国の対外貿易は輸出入ともに良好な発展を遂げた。2018年には対外貿易輸出入額が初めて30兆元を超えた。
中国商務部(省)対外投資・経済協力局の責任者が16日に説明したところによると、2019年第1四半期に、中国国内の投資家が世界143ヶ国・地域の企業2060社に対して非金融分野の直接投資を行い、投資額は累計252億1千万ドル(1ドルは約112.0円)に達し、人民元に換算すると前年同期比4.8%増加した。3月の同直接投資額は95億5千万ドルで同10%増加した。第1四半期には、対外請負プロジェクトの実行ベース営業額は330億6千万ドル、新規契約額は506億1千万ドルで同13.5%増加した。対外労務協力に派遣した各種労働者は11万1千人で同1万4千人増加。同期末の海外に滞在中の各種労働者は97万5千人で同4千人増加した。
ハイテク製造業とハイテクサービス業が大幅に成長した。製造業の実行ベース外資導入額は753億6千万元で同12.3%増加し、サービス業は1629億1千万元で同3.1%増加した。
ハイテク産業の実行ベース外資導入額は同50.6%増加し、外資導入額に占める割合が27.5%に達した。ハイテク製造業は259億7千万元で同14.8%増加した。このうち電子・通信機器製造業の外資導入額は同46.9%増、コンピューター・オフィス機器製造業は42.6%増だった。ハイテクサービス産業は406億7千万元で同88%増加し、うち情報サービス業は85%増加、研究開発・設計サービス業は52.9%増加、科学技術成果移転サービス業は85.2%増だった。
中部地域と自由貿易試験区の外資導入の増加傾向が続いた。中部の実行ベース外資導入額は同5%増の179億3千万元で、自由貿易試験区は10.5%増加して全体に占める割合が10.3%に達した。
主な投資の供給源からの投資が急速な伸びを維持し、韓国から中国への投資が79.6%増加したほか、日本は6.4%、米国は71.3%、ドイツは86.1%、英国は12.4%、オランダは74.2%とそれぞれ増加した。欧州連合(EU)からの投資は同34.6%増加した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2019年4月25日