現在北京には様々な中日交流団体があるが、日本希望工程国際交流協会「Pia-Smile(ピアスマイル)」という北京で唯一の学生ボランティア団体があることをご存知だろうか。2006年4月に設立され、フリーマーケットによる募金活動や中国農村地域の希望小学校訪問といった公益活動を展開している。今回はこの団体の現代表で、中国伝媒大学留学生の木本隆さんと、彼らの活動をご紹介したい。
希望工程活動とは、経済的な理由により就学の困難な中国農村地域の子供たちが学校に通えるよう支援することを目的に、「中国青少年発展基金」が発起した公益事業で、その支援によって建てられた学校は「希望小学校」と呼ばれる。教育機関や国内外の民間企業の支援によって、1989年10月の始動以来今日までに1万8千校を超える希望小学校が建てられ、農村の子供たち約500万人に教育を受ける機会を提供してきた。
日本希望工程国際交流協会「Pia-Smile」も、この事業を陰ながら支える団体の一つだ。2006年4月(初代代表・小山翔)に「農村・留学生たちを繋ぐ笑顔の架け橋」という趣旨の下に設立され、「中国への理解を深め、日中友好の芽を育み、国際ボランティア活動を通じて志高い学生の揺籃となる」という目標を掲げている。主な活動には、希望小学校への訪問・交流活動、フリーマーケットによる募金活動(収益は希望小学校への物品寄贈に充てる)、農村教育に関する講演会の開催などがある。