タイ国民が「中国人の恥ずかしい写真」に注目する中、ホアヒン警察が発表した調査結果は「この全裸パーティを行ったのは日本のツアー客だった」というものだった。タイの新聞・世界日報は7日、プラチュワップのホアヒン警察が調査グループを派遣して調査したことを報道した。ホテル経営者によれば、今月5日、バンコクの旅行会社が89人の若い男女からなる日本人観光客のツアーをこのホテルに催行したという。当日夜8時30分に、約30名の日本人観光客がホテルでの食事の後、海岸で落ち合い、水際で遊んでいたが、驚いたことに彼らは服を全て脱ぎ捨てて海に入り、しかも大声で話したり歌を歌い始めたという。ホテルスタッフが発見してすぐに注意したところ、彼らは岸に上がり服を着たが、それを誰かが撮影し、SNSに投稿。二日目にはこのツアーはチェックアウトした。警察はその後、旅行会社を取り調べたという。
真相が明らかになると、日本のメディアもこの件を報道した。タイ警察は日本のツアーの行為は公共わいせつ罪にあたり、その法的責任を追及しなければならないとしている。しかしながら日本のツアー客はすでにタイを出国してしまっており、何の対応もとることができないという。しかしタイ国家観光局はホテル経営者に対し特に外国人旅行客に注意を払い、このようなイメージを損なう事件が生じた場合は注意を促すと共に阻止しなければならないという特別な通達を行った。観光スポーツ省のコプカーン大臣は8日「たとえ外国人でもタイの文化と風習を尊重しなければならない」と語り、全国の旅行社とホテルにこのような事件が二度と発生しないような対策をとるよう求めた。
事件に変化が生じると、タイのソーシャルメディアにはすぐに日本人観光客に対する批判や非難のコメントが集まった。あるユーザーが「礼儀正しいと思われてきた日本人観光客がタイの海岸でこのような醜態をさらすとは」とコメントすると、中国のネットユーザーはそれに対し「日本人だからご立派という訳ではない。黒髪の黄色人種は中国人だけではないということを忘れないでもらいたい」、「タイ人はついに中国人観光客の問題につついて拡大解釈する間違いをしばらくはやめるだろう」とコメントした。タイの新聞・星暹日報は例の写真を投稿したタイのネットユーザーが転載した警察の調査結果を掲載すると共に、そのユーザーの「どの国の観光客かはっきり判断できない状態で、観光客は中国人などと断定してしまった。全ての中国人に心から謝りたい」という英語のコメントを掲載した。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月11日