今年の春節(旧正月、今年は2月8日)の大型連休で日本を訪れた中国人観光客数は安定していたが、「爆買い」ブームは下火になり始めている。日本の一部のメーカーが公表した最新統計データによれば、円高等の影響で中国人観光客の今年の春節消費額は前年同期比で15%から25%減少しているという。広州日報が伝えた。
〇1人当たりの平均消費額が減少
東京の人気のショッピングエリアである新宿区のヨドバシカメラでは「爆買い」ブームの収束を感じている。ヨドバシカメラ新宿店の副マネージャーである高橋勝人さんは「去年の今頃は中国人観光客の団体が大型バス5~10台でやってきて、店のそばに停車させ、買い物をしていたが、今年はほとんどそんなことがなかった」と話す。
高橋さんによれば今年の春節期間中に店を訪れた中国人観光客の人数には基本的にあまり変化はないものの、その消費額は前年同期比で25%減少しているという。
大丸の経営サイドは中国人観光客の消費額が減少すると同時に、購入する商品の種類にも変化が生じていると話す。関係者は「中国人消費者は化粧品、子供服、その他家庭日用品などのサンプルを試したり、購入したりしているが、貴金属や腕時計などの売上げは大幅にダウンした」と話す。