中国では旅行に対する意識が変化しているのを背景に、「オーダーメイド旅行」も様々な分野へと広がってきた。旅行中に不動産の視察、購入をしたり、高級百貨店に行って仕入れをしたり、ニューヨークの旅行中にウエディング写真を撮影したりとバラエティに富んでいる。オリジナル性の高い旅行のニーズが高まるなど、市場は絶えず変化している。中国新聞網が報じた。
旅行ついでに不動産視察
「オーダーメイド旅行」の中で、最も人気なのは不動産の視察だろう。ニューヨーク現地で働く華人の不動産ブローカーによると、最近、「オーダーメイド旅行」を扱う旅行会社から問い合わせが増えているという。
中国からの「旅行団」は、ニューヨークの不動産界で大きな注目ポイントになっている。中国人旅行者たちは、2日かそれ以上かけて不動産を視察するという。「オーダーメイド旅行」の場合、臨機応変な対応をしてもらえ、ブローカーが不動産仲介業者と時間を約束し、「旅行団」の旅行者全員は車で不動産を視察しに行く。
急かされるツアー旅行からじっくり旅行へ変化
米「L&Lトラベル」の宋元忍譲さんは、「今の中国人観光客は、以前のように、少ないお金で、より多くの場所に行き、写真だけ撮るというのではなく、1カ所に長く滞在し、現地の風土や文化をじっくり楽しむようになっている。そして、ゆったりとバケーションを楽しむようになっている」と分析する。
宋元忍譲さんによると、顧客のニーズに応じて商品を準備するといい、「オーダーメイド旅行」は大きく分けて3種類ある。1つ目は最もシンプルで、ホテル、観光地の入場券、車だけを手配するというものだ。
二つ目は一歩踏み込んだオーダーメイド。例えば、新婚のカップルがニューヨークで旅行しながら、ウエディング写真も撮りたいという場合、ランドマークであるセントラル・パークやブルックリン橋などに行って、十分の時間を撮影に当てられるよう手配する。
3つ目は、オールオーダーメード。最も費用がかかり、顧客の要求に基づいて、完全オリジナルの旅行を計画する。
「人民網日本語版」2015年11月3日