2015年6月10日  
 

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MERSに関して知っておくべきこと

人民網日本語版 2015年06月10日10:24

韓国保健福祉部(省)によると、韓国では、MERS(中東呼吸器症候群)への感染が疑われる人は数百人に上り、感染が確認された人がかなり増え、死者も出ている。また、感染者と緊密に接触したとして隔離・観察措置を受けている人は2千人を上回っている。

〇MERSとは?

MERSウイルスは、新型コロナウイルスの一種で、感染者のほとんどがサウジアラビアで見つかっていることから、中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory Syndrome=MERS)と名付けられた。

〇MERSウイルスの感染源

最新の科学研究によると、MERSウイルスの感染源はラクダである可能性が高く、感染したラクダと直接接触したことで、ヒトにも感染したと考えられている。

〇感染経路:ヒトからヒトへ

米国疾病対策予防センター(CDC)は2014年5月19日、米国で1例目のMERS感染者が確認されたことを発表した。この患者は、衛生部門担当者が海外からのMERSウイルス流入に関する初の追跡調査において、感染者と接触した人物を調べていた段階で見つかった。これは、米国内で、ヒトからヒトへの感染が確認された初のケースでもあった。

この感染者は、海外で感染して米国内に入った患者と緊密に接触した経緯があり、本人は出国していない。現地の衛生部門がこの感染者と緊密に接触した60人の健康状態に対する追跡調査を行った。幸いなことに、感染者は軽いインフルエンザのような症状を呈したにとどまり、在宅隔離観察処置のまま日常生活を送り、身体状況は良好だった。本件は、極めて限られたヒトからヒトへの感染事例であったことから、米国はMERS予防対策方針を変えることはなかった。

専門家は、「中東地域に旅行する人は、衛生面と呼吸器系の予防措置を徹底すること。頻繁に手を洗い、ラクダに接触すること、ラクダの肉を食べること、ラクダや他の動物の乳を生のまま飲むことは避け、感染リスクを減らすよう努めなければならない」と注意を促している。


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