中共中央政治局常務委員会は4日午前会議を招集し、客船「東方之星」の転覆・沈没における救助活動、緊急措置の状況について報告を受け、今度の取り組みについて方針をまとめた。習近平中共中央総書記が重要談話を発表した。
会議は「救助活動、緊急措置は現在懸命に進められているが、任務は極めて困難だ。各関係方面は国民の生命の安全に高度な責任を負う姿勢で、あらゆる可能な力を結集し、あらゆる可能な措置を講じ、一分一秒を争ってしっかりと活動に当たる必要がある」と強調。重要な活動として以下を挙げた。
(1)引き続き捜索・救助活動と負傷者の治療にしっかりと当たる。人命救助最優先を貫き、軍・地方各組織は連携を強化し、潜水士による捜索・救出活動を統率し、各階・各部屋を入念に捜索する。科学的な配置と救助を堅持すると同時に、救助に当たる船舶や人員自らの安全にも注意する。各関係方面は捜索・救助活動を全力で支持し、救助活動の効果的な実施をしっかりと保障する。医療専門家、資源を割り当て、あらゆる手を尽くして負傷者の救助に当たる。
(2)事後作業を踏み込んで、入念に仕上げる。今回の転覆は遭難者数が多く、家族のケアなど事後作業をしっかりと行うことが非常に重要だ。関係する地方の党委員会と政府はしっかりと責任を担い、根気よく入念に取り組み、家族の悲痛な心情をしっかりと察し、しっかりとケアに当たり、社会の安定を維持する。
(3)事故原因の調査を真剣に行う。各方面の専門家を集めて、踏み込んだ調査と分析を行い、常に事実に基づき、少しの疑問点もおろそかにせず、転覆原因を徹底的に究明する。
(4)報道宣伝と世論の活動を強化する。迅速、正確、公開、透明の原則に従い情報を発表し、権威ある情報を自ら発表して、社会の関心に応える。
(5)統合的調整を強化し、地方による救助・処理における困難や問題の解決に助力し、関係する政策措置を研究、決定する。関係する地方・軍の関係機関は連携を強化し、合力を形成して、救助と処理の各取り組みの達成を確保する。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年6月5日