睡眠は身体の能動的な過程の中で起こるもので、精神的疲労を回復させると同時に、身体の疲労を取り除く。十分な睡眠とバランスの取れた飲食や適度な運動は、国際的に認められた3つの健康基準だ。ここでは、長期的な睡眠不足がもたらす8大リスクを紹介しよう。
(リスク1)うつ病をもたらす
長期的な睡眠不足と睡眠障害は、うつ病を引き起こす可能性を高める。不眠とうつ病には密接不可分な関係がある。1万人を対象に07年におこなわれた調査結果によると、不眠の人がうつ病を発症する確率は不眠でない人よりも5倍以上も高かった。実際、不眠はうつ病の兆候の一つであることが多い。不眠とうつ病の間には深い相関関係があり、睡眠不足がうつ病の症状を重くさせるとともに、逆にうつ病が不眠を引き起こす。ポジティブな視点で考えると、睡眠問題を治療することでうつ病の症状を緩和させることができる。またその反対もしかりだ。