まず、脂身と赤身がバランスよく含まれる豚ばら肉を4センチ×2センチの大きさに切る。お湯で洗い、血を落とし、水の入ったステンレスの鍋に入れ、弱火で煮る(途中で水は足さない)。温度は100~103度に保つ。この状態で、30分ごとにサンプルを取り出し、豚肉に含まれる脂肪酸(飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)の量と構成、コレステロールなどの指標を検査した。
これまでの研究により、飽和脂肪酸は冠動脈性心疾患やアテローム性動脈硬化症などのリスクを高めることがわかっている。一方、不飽和脂肪酸は健康に良い効果をもたらし、一価不飽和脂肪酸は悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロール値を高め、血中脂質をコントロールするのに役立つほか、多価不飽和脂肪酸は血中コレステロールの総量を下げる。