卒業後、初めてもらう給料は、自分の力で稼いだ初めてのお金で、少なくても大きな意義を持つ。中国の経済が発展するにつれ、収入も増加し、人々の金銭に対する観念も変化している。初めての給料の使い道の点で、70年代生まれの人、80年代生まれの人、90年代生まれの人がそれぞれ、異なる答えを出した。
70年代生まれの人が社会に出た頃は、中国経済が急速に発展していた時期だった。重慶に住む1973年生まれの黄彦輝さんは、大学で機械工学を学び、94年に卒業後、湖北省武漢市の船舶工場で技術者として働いている。
黄さんは、初めてもらった給料をはっきり記憶しており、「ちょっと興奮した。初給料は172元(約2800円)。会社の寮があったから、ほとんどを食べる物に使った。生活費にほとんど消えたので、実家には送っていない」と語る。
「あの頃、給料は少なかったけど、自分で自分を養うことができるようになったという達成感はお金で買えるものではない」。