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エアバス機 中国製と欧州製は完全に同品質

 このほどエアバス中国法人の総裁に就任した陳菊明氏は21日、「現在、エアバス民間機のすべての機種に中国企業が生産した部品が使われている」と述べた。エアバスと中国の航空会社とは全方位的な協力パートナー関係を築いており、協力分野は原材料の調達、部品の生産・設計、大型部品の組み立て・テスト、機体の組み立て・引き渡しなど多岐にわたる。エアバスと中国との工業協力により生み出された生産額は年々増加しており、2012年は3億ドルに迫り、15年は5億ドルの水準に達することが予想される。「人民日報」が伝えた。

 陳総裁によると、A320ファミリー機の天津組み立てラインは、エアバスが中国で行う協力プロジェクトの中で最も重要なものだ。これまでに118機を組み立てて、予定通り引き渡ししており、生産ペースはひと月あたり4機になる。このラインが成功したことを示す重要な指標は、天津で組み立てられた機体と欧州で組み立てられた機体とが品質の上で完全に同水準に達しており、一部の品質基準では中国製が欧州製を上回ってさえいるということだ。顧客や利用者の目からみれば、どちらも同じエアバス機で、どこで組み立てられたものかは見分けがつかない。もう一つの指標は中国の技術者の技能が大幅に向上し、経験が豊富に積み上げられたことだ。天津のラインで働く外国籍の専門家はピーク時の120人あまりから20人前後に減り、中国人技術者が中心になっている。

 また陳総裁によると、天津のラインは今年から翼端燃料削減装置シャークレットを装備したA320ファミリー機の組立を開始した。シャークレットは新型機A320neoに標準装備されている。エアバスは現在、中国側との協議を積極的に進めており、中国政府が意欲的に取り組むA320neoの天津での組み立ては、エアバスと中国との協力計画における「最も重要な要素の一つ」だという。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年3月22日

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