中国、日本の国土の3倍の面積が有害濃霧に覆われる
【中日対訳】 中国の有害物質を含んだ濃霧がここ数日再び深刻化しており、日本の国土の3倍以上に当たる約130万平方キロを包み込んでいる。新華網が報じた。
中国環境保護部の責任者によると、28日午前10時から29日の同時間までの24時間の間に、中国中東部地域で発生していた濃霧が、北京や天津、石家荘(河北省)、済南(山東省)などに拡大し、大気汚染指数が最悪の「深刻な汚染(6級)」に悪化。鄭州(河南省)や武漢(湖北省)、西安(陝西省)、合肥(安徽省)、南京(江蘇省)、瀋陽(遼寧省)、長春(吉林省)なども2番目に深刻な「重度汚染(5級)」に悪化した。
同期間中、大気汚染の主要原因となっている車の排ガスなどに含まれる微小粒子状物質「PM2.5」の平均濃度は、354マイクログラム/立方メートル。前日の同期間に比べて、明らかに悪化したという。
北京市気象台の統計によると、29日の時点で、1月のうち濃霧が発生した日は24日間に上り、同期では1954年以来最多を記録した。
近年、中国の都市部における大気汚染を原因とする濃霧の深刻化に伴い注目されるようになった「PM2.5」は、粒径が極めて小さいため、鼻や気管支の粘膜に捕らえられることなく、肺の奥深くまで入り、健康への影響も大きいとされている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年1月30日