<企画>二週間内二度も中国各地を囲んだ濃霧
中国では1月7日以降、華北、黄河・淮河、長江・淮河流域、江南など中部・東部の広い範囲で、煙霧の天気が続いている。13日の時点でも、長期にわたって濃霧に覆われ続けている地域が多く、中央気象台は引き続き、濃霧黄色警報を発令、北京市では、より警戒レベルが高い濃霧ダイダイ色警報が初めて発令された。各地の環境保護・衛生・交通などの各部門は対応措置に追われている。また、22日から北京をはじめ中国北方各地が濃霧に囲まれた。
■【発端】成都、騰冲空港 濃霧で利用者が足留め
6日、濃霧のため成都双流国際空港に足留めされた飛行機。四川省成都の成都双流国際空港は同日濃霧にみまわれ、航空便100便以上が遅延や欠航となり、1万人近くの利用者が影響を受けた。<詳細>
雲南省騰冲空港では11日午後、濃霧の影響で同空港への離発着便に遅れなどの影響が生じ、利用客の一部が空港に足止めされた。<詳細>
■【拡大】有害物質含んだ濃霧が立ちこめ、中・東部で警報
中央気象台の最新の予報によると12日夜から13日昼にかけて、濃霧はさらに南北に勢力を拡大する。<詳細>
■【継続】中国各地で濃霧黄色警報継続
中央気象台は13日、濃霧天気は向こう3日間、国内中部・東部地域や西南地域東部で続くとの予報を発表した。12日に続き、13日午後6時の時点においても、濃霧黄色警報が発令されていた。<詳細>
北京市気象台が10時35分に北京の気象史上初めてとなる濃霧のダイダイ色警報を発表。同日昼の北京の平原地区は可視度2千メートル以下という濃霧にみまわれ、空気は濁っていた。<詳細>
■【市民生活】北京で連日の濃霧 マスクを買い占める市民
北京では11日から4日連続で空気が深刻な汚染のレベルに達し、高齢者や子どもを中心に呼吸器疾患の患者が増加している。児童医院の看護士によると、1日800人以上の子どもが吸入治療に訪れており、空気汚染が最も深刻だった12日には900人以上に達したという。<詳細>
■【北京咳!?】
北京など中国の多数の都市でここ数週間、大気汚染が深刻化し、外国人が北京に滞在しているときにだけ発症する呼吸器疾病が「北京咳」と呼ばれ中国人の間でも話題になっている。<詳細>
簡単に言うと、「北京咳」とはその土地の風土に合わないことを指す反応で、北京を訪れた人の一部がなぜか咳の症状にみまわれ、北京を離れると自然に治ってしまうことを指す。<詳細>
■【人民日報「微博」が注目】
【よりよい社会のために自問自答】ポイ捨てをしておきながら、汚い環境に不満を漏らしていないだろうか?<詳細>
【北京、濃霧警報が初の最高レベルに】北京気象台は13日午前10時35分、視界が2キロ以下に制限されるほど大気汚染が深刻になっているとして、濃霧警報を初めて最高レベルの「ダイダイ色警報」に引き上げた。<詳細>
■【環球時報社説】有害物質含む濃霧で面目喪失した中国
連日深刻な大気品質に見舞われている北京。有害物質を含む濃霧で覆い尽くされた首都の写真が、世界各地のメディアに取り上げられ、某海外メディアは、「北京はまるで空港の『大型喫煙エリア』」と報じた。<詳細>
■【海外が注目】
韓国国立環境科学院は16日、韓国の一部地域で、大気中の汚染物質が基準値を超えている現象は、中国の濃霧と関係があると発表した。<詳細>
■【対策】北京市、深刻な大気汚染時に自動車の運転停止命令も
「北京市大気汚染防治条例(草案審議稿)」についてのパブリックコメントの募集が19日から始まった。深刻な大気汚染時には、一部自動車の運転停止を含む強制的な緊急措置を市政府が講じることができる。<詳細>
■【関連病気】毎分6人にがん診断 死亡率トップは肺がん 中国
中国ではこの20年、がんの「発症年齢」「発病率」「死亡率」が軒並み上昇傾向を呈している。全国腫瘍登録センターがこのほど発表した「2012年中国腫瘍登録年報」によると、1分あたり6人が、がんと診断されている。<詳細>
(編集WZ)
「人民網日本語版」2012年1月23日