中国が三大海洋経済圏を構築 中沙・西沙諸島にリゾート建設
中国は北部海洋経済圏、東部海洋経済圏、南部海洋経済圏の三大海洋経済圏を構築する。国務院(内閣)の「全国海洋経済発展第12次五カ年計画」は第12次五カ年計画期間に中沙諸島、西沙(英語名・パラセル)諸島の観光開発を規範化し、熱帯の島の風情あるレジャー・リゾート地を建設するとしている。新京報が伝えた。
■深海石油・ガス田探査を強化
北部海洋経済圏は遼東半島、渤海湾、山東半島の沿岸および海域からなる。東部海洋経済圏は江蘇省、上海市、浙江省沿岸および海洋からなる。南部海洋経済圏は福建省、珠江河口およびその両側、北部湾と海南島の沿岸および海域からなる。この三大海洋経済圏のうち、南部経済圏のみについて位置づけ上「海洋権益維持」の問題が提起されている。
南部海洋経済圏は広大な海域と豊富な資源を擁し、戦略的地位が際立っている。世界的影響力を持つ先進製造業および現代サービス業の拠点であり、中国にとって南中国海の資源を守り、開発し、国の海洋権益を守るための重要拠点でもある。
第12次五カ年計画期間に中沙諸島、西沙諸島の観光開発を規範化し、熱帯の島の風情あるレジャー・リゾート地を建設する。熱帯レジャーと鑑賞漁業を発展させ、西沙諸島の生産・サービス拠点と海洋水産資源保護区の建設を推進する。瓊東南盆地深海部の石油・ガス田の探査と開発を強化し、商業石油備蓄と石油製品備蓄を後押しする。南中国海の海洋鉱物資源の探査と開発を強化する。