中国は強硬?それならアジアはとっくに今日のようではなくなっている
習近平中共中央総書記は28日、平和的発展路線の堅持について重要談話を発表した。この談話について一部外国メディアの解釈と中国人の理解との間には大きな隔たりがある。中国の学者たちは習総書記が「戦略の不動の精神力」に言及したことに次々に注目し、中国新指導部の外交戦略上の穏健さを反映するものと見ている。だが一部西側メディアは習総書記の談話は「強硬」だと大きな声を上げている。彼らの根拠は習総書記が平和的発展について語ると同時に「いかなる外国も、われわれが自らの核心的利益を取引対象にすることを期待してはならない。われわれがわが国の主権、安全、発展上の利益を損なう苦々しい果実を呑み込むことを期待してはならない」と述べたことだ。(環球時報社説)
この発言のどこが間違っているのだ?こうした原則を他の国の指導者が談話で明らかにしたのなら、まさかおかしいこととはされまい。上述の驚きと怪しみは、一部の国が中国に対して正常ではない要求を課していることの反映であり、彼らは中国の平和的発展が平和のためには何事も顧みないものとなり、中国が彼らの言いなりになることを望んでいるのだ。彼らはこれが中国から不当な利益を得る絶好の機会となり、中国の平和的発展戦略が彼らの指令1つで利益を吐き出すATMとなることを期待しているのだ。
「中国強硬論」の流行は昨日今日の話ではない。毎回大差ない心理で騒いでいる。実際のところ、中国と摩擦を起こしている日本やフィリピンの指導者の談話と比べてみれば、中国の指導者の談話に見られる大国としての風格は、彼らを恥ずかしさにいたたまれなくさせるものだ。平和的発展という中国の願いは真摯なものだが、他の国々が平和的発展への願いにおいて歩調を合わせ、働きかけ合うことが必須だ。地域の平和はつまるところ、みなの事なのだから。
もし一部の者がこうした実事求是の平和的発展論すら受け入れられないというのなら、それは確実に大きな環境に問題が生じたことを物語っている。調整が必要なのは中国ではなく、中国指導者の談話に気分を悪くし、飛びだして来さえする連中と勢力の方だ。
過去物わかりの悪かった一部の国は、自らの正当な権益を放棄せずに自らの核心的利益も犠牲にしないという中国の決意を、現在はっきりと理解してもらいたい。過去の誤読は改めてもらいたい。これは各国が中国との国家関係を発展させるうえでの基礎的な認識の1つであるはずだ。