中国は21日午後、酒泉衛星発射センターでキャリアロケット「長征2号C」を用い、大陸部と澳門(マカオ)が共同開発した1基目の宇宙科学衛星「澳門科学1号」を打ち上げた。「A星+B星」の共同観測モデルを採用した同衛星は、世界初の低緯度地球磁場・宇宙環境科学探査衛星、中国の地球磁場探査の精度が最高の衛星として、中国の宇宙磁場探査の技術水準を高めることになる。新華社が伝えた。
航天科技集団第五研究院航天東方紅衛星有限公司が開発のリード役を担当した「澳門科学1号」A星は、世界トップレベルの高精度磁場観測ペイロードが搭載され、南大西洋磁場異常エリア・岩石圏磁場の高精度データと放射線帯内エネルギー粒子スペクトル分布情報の取得に用いられ、岩石圏の磁場分布、地球発電機、地磁気極性の逆転、宇宙天気予報、磁場ナビゲーション、宇宙機の宇宙運営安全などの基礎・応用分野で、世界トップレベルの研究成果を上げる見込みだ。
西北工業大学が開発のリード役を担当した「澳門科学1号」B星は、太陽X線検出器、中エネルギー粒子検出器などのペイロードを搭載し、太陽指向モードを採用し、主に太陽X線・中エネルギー粒子などの宇宙環境データの取得に用いられる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年5月22日