中国・中央アジアサミットが5月18、19両日に陝西省西安市で開催される。今回のサミットは中国にとって今年初の重大なホームグラウンド外交活動であり、中国と中央アジア諸国の関係発展の歴史において一里塚的意義を持つため、大いに注目され、期待されている。中国・中央アジア関係の新たなビジョンを描き、双方間協力の新たな時代を開くものとなるだろう。北京日報が伝えた。
中国現代国際関係研究院ユーラシア研究所の丁暁星所長は「近く開催される中国・中央アジアサミットは、百年間なかった大きな変動の最中にあるユーラシア地域の発展及び我が国の周辺外交の状況に着眼するもので、重大な戦略的意義を持つ」と指摘し、「中央アジアは、我が国西部地域の安全保障及び『一帯一路』(the Belt and Road)共同建設における戦略的意義が一層顕在化しており、中国外交における地位も重要性を増している」とした。
また、丁所長は「中央アジアは『一帯一路』共同建設イニシアティブの先行地域、模範地域と言える。イニシアティブのこの10年間の成果を総括して、今後の発展を計画するという重要な時期において、中国・中央アジアサミットの開催は『一帯一路』にとって重要な意義を持つ」と指摘した。
双方間の協力には、開拓すべき新たな分野がまだ多くある。丁所長は「現在、人工知能(AI)が急速に発展しているが、中国はこの分野で重要な成果を挙げており、中央アジア諸国はAI分野における対中協力の強化を差し迫って必要としている。中央アジア地域は自然環境が比較的脆弱で、気候変動による影響を比較的大きく受けており、中央アジア諸国は環境保護技術や砂漠化対策などで中国からの支援を必要としている。中央アジアは太陽光エネルギーと風力エネルギー資源が非常に豊富だが、開発と利用の開始は出遅れている。一方で中国は新エネルギー分野で世界をリードしている」と分析した。(編集NA)
「人民網日本語版」2023年5月16日