中国インターネット情報センター(CNNIC)は2日、第51回「中国インターネット発展状況統計報告書」を発表した。同報告書によると、2022年12月現在の中国のネットユーザー数は10億6700万人で、21年12月より3549万人増加し、インターネット普及率は75.6%に達した。中央テレビニュースが伝えた。
■IoT端末の増加がIoEを推進
同報告書によると、ネットワーク基礎資源の面では、22年12月現在の中国のドメイン数は3440万個で、IPv6アドレス数は67369個/32と同6.8%増加した。中国のIPv6アクティブユーザー数は7億2800万人。情報通信業の面では、12月現在の中国の5G基地局数は231万ヶ所に達し、モバイル通信基地局全体に占める割合は21.3%となっており、同7%高まった。IoT(モノのインターネット)の発展の面では、12月現在の中国のモバイルネットワークの端末接続総数は35億2800万台、モバイルIoT接続数は18億4500万台に達し、IoE(インターネットで全てのものをつなぐこと)の基礎が持続的に固められた。
■「5G+インダストリアルインターネット」の発展が急成長の段階に
(1)インダストリアルインターネットのネットワーク体制の建設が加速的に推進され、プラットフォームの構築が徐々に整備されている。同報告書によると、インダストリアルインターネット全体ネットワークアーキテクチャ国家基準が正式に発表された。インダストリアルインターネット識別マーク解析システム国家トップレベルノードが全面的に完成し、影響力を持つインダストリアルインターネットプラットフォームが240にのぼった。
(2)「5G+インダストリアルインターネット」が急成長の段階に入った。「5G+インダストリアルインターネット」の発展は、従来的な工業技術のアップグレードのペースを上げ、ヒト・マシン・モノが全面的につながる新しい生産スタイルの構築と普及を加速させ、製造業の高度化、スマート化、グリーン化発展を推進する重要な支柱になっている。「5G+インダストリアルインターネット」の発展がすでに急成長の段階に入り、多くの国民経済支柱産業が革新的な実践を行い、中国全土の「5G+インダストリアルインターネット」プロジェクトは4000件を超えている。
同報告書によると、中国のインターネット応用ユーザー数は22年、安定をほぼ保った。(1)テレワーク市場が急速に発展し、多くのネットユーザーが利用するようになった。12月現在の中国のテレワークユーザー数は同7078万人増の5億4000万人で、ネットユーザー全体の50.6%を占めていた(2)インターネット医療の規範化水準が持続的に向上し、22年のユーザー数の成長率が最も高い応用となった。12月現在のインターネット医療のユーザー数は同6466万人増の3億6300万人で、ネットユーザー全体の34.0%を占めていた(3)インターネットは農村振興を実現するための重要な足がかりとなり、農村デジタル化サービスの発展を推進している。オンライン教育やインターネット医療などのデジタル化サービスの供給が持続的に拡大し、農村部のデジタル化サービスの質と効果の向上を促進している。12月現在の中国農村部のオンライン教育ユーザー数が農村ネットユーザー全体に占める割合は前年比2.7ポイント増の31.8%で、インターネット医療ユーザー数は4.1ポイント増の21.5%だった。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年3月6日