全国両会が4日開幕へ　中国式現代化の推進に焦点

中国共産党第20回全国代表大会（第20回党大会）の報告は、「中国式現代化の本質的要求は、中国共産党の指導、中国の特色ある社会主義を堅持し、質の高い発展を実現し、全過程における人民民主を発展させ、人民の精神世界を充実させ、人民全体の共同富裕（共に豊かになる）を実現し、人と自然の調和の取れた共生を促進し、人類運命共同体構築を推進し、人類文明の新形態を作り出すことだ」としている。習近平総書記は先ごろ、「中国式現代化推進のために、スタートの年の取り組みをしっかりと行わなければならない」と強調した。中国新聞社が報じた。

スタートの年となる今年に開催される全国両会（全国人民代表大会・中国人民政治協商会議）は、中国の内政と外交を理解する重要な窓口となるほか、新たな段階における中国式現代化の全面的な推進の方向性を知るための重要なバロメーターともなる。

質の高い経済回復が見通し安定のカギ

外部の注目ポイントの中でも、中国経済の動向は特に重要だ。新型コロナウイルス感染症といったさまざまな要素の影響を受け、中国経済は現在、大きな下振れ圧力に直面しており、発展が不均等、不十分であるという問題が依然として際立っている。

清華大学国情研究院の鄢一龍副院長は、「中国式現代化の推進は、経済の質の高い回復を通して、見通しを安定させ、マインドを強化することがカギとなる。経済の質の高い回復は、経済成長ペースが合理的な範囲内であることのほか、物質文明と精神文明の調和の取れた発展、人と自然の調和の取れた共生なども含め、中国式現代化の特徴や要求と一致している」との見方を示す。

昨年末の中央経済政策会議は、「発展は、質の高い発展でなければならない」という今年の基本方針を示している。現在、産業構造やテクノロジー構造、消費構造、都市部・農村部の構造、エネルギー構造、貿易構造などのモデル転換・高度化が加速しており、成長のポテンシャルを発掘し、発展の原動力の作用を発揮させるようにしなければならないというのが、各界の共通認識となっている。各方面は、今年の政府活動報告において、内需拡大や新発展理念の徹底、「2つの循環（国内と国際的な2つの循環）」構造構築といった面で、踏み込んだ計画が策定されることを期待している。（編集KN）

「人民網日本語版」2023年3月3日