火星探査機「天問1号」、2年で複数の記録を達成

人民網日本語版 2023年02月17日13:09

遠い火星で全火星リモートセンシング科学探査任務を遂行中の「天問1号」の火星周回モジュールが10日、「勤務開始」から2周年を迎えた。中国初の火星人工衛星はこの2年間にわたり複数の記録を達成した。中国青年報が伝えた。

中国は2020年7月23日に初となる独自の火星探査任務を開始した。火星探査機「天問1号」は周回モジュールと着陸モジュールからなり、うち着陸モジュールには火星探査車「祝融号」及び突入カプセルが含まれる。「天問1号」の周回モジュールは2021年2月10日に減速・捕獲に成功し、その後火星周回軌道に入り、「周回・着陸・探査」の1歩目の目標を達成した。そして国家航天局は火星周回の成功を発表した。

火星周回モジュールは2021年5月15日、着陸モジュールを正確に火星着陸軌道に送り込んだ。着陸モジュールは火星着陸に成功し、中国初の地球外惑星着陸を実現した。祝融号は火星周回モジュールの中継サポートを受け、5月22日に着陸プラットフォームを離れた。中国は火星探査を世界で2番目に実現した国になった。火星探査車が火星に着陸した後、火星周回モジュールは祝融号に半年近くの中継通信を提供した後、通信機としての任務を順調に遂行した。

火星周回モジュールは2021年11月に軌道制御を実施し、リモートセンシングミッション軌道に入り、正式に探査機の役割に切り替わった。搭載された7台のペイロードを利用し、全火星リモートセンシング科学探査を行った。

国家航天局は2022年6月29日、火星周回モジュールが火星全体をカバーする中分解能映像データを取得し、各科学ペイロードが火星全体探査を実現し、予定されていた科学探査任務を遂行したと発表した。火星周回モジュールは2022年12月29日に687日の火星周回に成功し、1火星年に及ぶ火星周回飛行・探査を終え、探査機としての任務を順調に遂行した。国家航天局からの情報によると、「天問1号」は世界で初めて1回の任務で「周回・着陸・探査」の3大目標を達成し、多くの一次科学・工学データを取得し、中国の惑星探査事業のための貴重な経験を積んだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年2月17日

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