火星の北半球が秋に入り、砂嵐が多発している中、火星探査車「祝融号」の近況はどうなっているだろうか。国家航天局月探査・宇宙飛行センターの24日に明らかにしたところによると、着陸したばかりの頃と比べると、祝融号は薄く砂をかぶっているが、現時点ではエネルギーの供給に影響が生じていない。人民網が伝えた。
祝融号は今月24日時点で、火星の表面で306火星日稼働している。累計走行距離は1784メートル。火星周回機「天問1号」は軌道上を609日飛行しており、地球から2億7700万キロメートル離れている。両機とも現在正常に稼働している。
天問1号はこのほど火星接近中に再び火星探査車巡回エリアの上空を通過し、祝融号巡回エリアの分解能0.5メートルの画像を撮影した。画像には、祝融号の走行ルートをはっきり見て取ることができる。
高分解能カメラが撮影した祝融号巡回エリアの画像。画像提供は国家航天局月探査・宇宙飛行センター
祝融号も火星表面から「自撮り写真」を伝送した。着陸したばかりの頃の写真と比べると、すでに薄く砂をかぶっていることが分かる。(編集YF)
(a)2021年5月19日(着陸後5火星日目)、火星探査車は砂をかぶっていなかった。
(b)2022年1月22日(着陸後247火星日目)、火星探査車が砂をかぶっている。
「人民網日本語版」2022年3月25日