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火星探査車「祝融号」の着陸地点、他の地点よりも火星の地形的特徴が強い

人民網日本語版 2022年03月08日13:15

中国の火星探査車「祝融号」に関する最新の研究により、その着陸地点がその他の火星着陸地点よりも火星の地形的特徴が強いことが分かった。その地表は風または水によって形成された。これらの初期段階の発見は、祝融号は火星北半球の低地の表面環境の変化に見解をもたらす見通しであることを物語っている。

上述した発見は北京時間8日、権威ある学術誌「ネイチャー・ジオサイエンス」に掲載された。哈爾浜(ハルビン)工業大学ロボット技術・システム国家重点実験室/メカトロニクス工程学院の丁亮教授及びその同僚は、祝融号が最初の60火星日の間に集めた着陸地点の測量結果を分析したところ、着陸地点がその他の火星着陸地点よりも火星の地形的特徴が強いという証拠を発見した上、着陸地点の火星土壌の物理的性質と地形的特徴について研究した。

火星探査機「天問1号」と祝融号は2021年5月、火星北半球のユートピア平原の窪地に着陸した。ユートピア平原は火山地帯で、火星最大の平原で、直径3200キロメートル。その歴史は今から約33億2000万年前から33億6000万年前まで遡れる。科学者は同平原にかつて大量の水か氷が存在していた可能性があると推測している。なぜなら、火星の北半球に「古海洋」が存在していた可能性があり、ユートピア平原が推測されている古海岸線内に位置するからだ。そのため同着陸地点の地形や物質の成分を分析することは、その地質的変化の歴史を模索し、火星の「古海洋」という仮説を検証する上で重要な意義がある。

研究活動の「60火星日」は、地球の61.6日に相当する。火星日は火星における太陽日を意味し、つまり「一昼夜」の時間のことで、平均24時間39分35.24409秒、地球日より2.7%近く長い。

祝融号は高さ1.85メートル、重さ約240キログラム。研究者は今回、祝融号の運動データとカメラの画像を利用し、60火星日で南に450.9メートル移動したことを確認した。また祝融号の車輪と下方地形の相互作用力、障害物回避カメラが撮影した轍の映像を分析することで、着陸地点の火星表面土壌に高い支圧強度と粘着力があると推測した。また同エリアに風食の特徴を持つ地形(例えば砂波、波紋、侵食ピット、岩石の筋模様など)を確認した。うちその風成砂床形は横向きの砂波が中心で、現地の風向きが北東方向だったことが分かる。同時に着陸地点には平坦な地形状況が見られ、その地表の主な地質的特徴には、風成砂床形、小型クレーター、岩石が含まれる。

これらの初期段階の発見により、祝融号の着陸地点にその他の火星着陸地点よりも顕著で研究しやすい地形的特徴があることが分かった。これは火星北半球低地の表面環境の変化により多くの見解をもたらす見通しだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年3月8日

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