新型コロナウイルス感染症対策が新たな段階に入った初めての春シーズン。目下、重要プロジェクトの建設が加速的に進められ、投資リストが集中的に発表されている。中央政府から地方政府に至るまで、発展に向かう大事なタイミングを着実につかまえ、投資の安定に力を入れ、全力で経済に取り組んでいる。
国務院国有資産監督管理委員会はこのほど通知を通達し、中央企業(中央政府直属の国有企業)の2023年の投資活動の重点を明確にした。一方では有効な投資の拡大を突出した位置に置くとし、他方では国家重要プロジェクト、インフラ建設、産業チェーンの強化・補完などの重点分野に焦点を当てるよう、投資の展開方向を最適化するとした。
各地も一部の重要プロジェクトリストを発表した。上海市、天津市、河北省、江蘇省、四川省、山東省、広東省、福建省、寧夏回族自治区などが23年の重点プロジェクト投資計画リストを発表。大まかな統計によれば、総投資額は20兆元(1元は約19.4円)を超える。重点的な投資先には、都市部・農村部の融合、グリーン・環境保護、基本的民生などの生活サービス分野、新エネルギー、新材料、新技術などの人工知能(AI)関連分野、バイオ医薬などの先端製造分野がある。
東方金誠国際信用評価有限公司の王青チーフマクロアナリストは、「政策による支援の持続的拡大、市場ニーズの回復と推進の下で、2023年には新インフラ建設への投資の成長率が15-20%に達し、インフラ建設全体の投資成長率を10-15ポイント上回ることが予想される」と述べた。
中金公司の研究報告書も、「今年はインフラ建設投資が8-10%の中高速成長ペースを維持し、実物作業量は昨年を上回る見込みだ。今年第1四半期(1-3月)にインフラ建設の作業ペースが加速していることを考えると、インフラ投資の成長率は10%前後に達する見込みだ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年2月14日