スタンダード・チャータードグループが28日に発表した調査研究報告書「グローバル資産見積もり2022」によると、中国大陸部の取材対象者の6割が「来年は持続可能な投資を増やしたい」と答え、この割合は世界平均の52%を上回ったという。中国新聞社が伝えた。
同グループは投資家の投資意思決定と主要な資産種類の調整状況を把握するために、アジア、アフリカ、中東地域の14の市場で、1万5千人を超える富裕層を対象に調査を行った。
調査によると、現在の外部からの挑戦を踏まえて、大陸部の投資家の64%が「資産管理をより積極的に行なうとともに投資策を変更する」と答えた。現在行なっている貯蓄や投資の一番の目的は何かとの質問に対する大陸部投資家の回答の上位3位には、「子どもの教育のため(50%)」、「休暇・旅行の支出やその他の生活での必要に備えるため(47%)」、「ライフスタイルを変えるため(45%)」が並んだ。
また大陸部投資家は金投資に対する関心が引き続き高く、約39%が「インフレ対策として金に投資する」と答え、「バリュー株」の35%や「債券投資」の21%を上回った。
世界の投資家のうち6割以上が「主に自主管理方式で個人の資産と投資を管理している」と答えたが、市場によって割合には一部の違いがあり、たとえば中国大陸部とベトナムでは「専門の資産管理機関を利用する」が7割を超えた。14市場の中で、大半の18-35歳の若い投資家は「プロの人を利用する」一方で、55歳以上の層ではこの割合が39%に下がる。
スタンダード・チャータード銀行資産管理部グローバル主管のマルク・ヴァンデ・ヴァーレ氏は、「不確実なグローバル経済が投資家の最も関心を寄せる問題だ。私たちの研究によれば、グローバル投資家はこの挑戦に対処するため、ポートフォリオの変更を進めている。複数の資産戦略を融合させた多様化したポートフォリオが、引き続き相対的によいチャンスをもたらすと私たちは確信する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年12月29日