出発前に救援物資をチェックする中国救援隊の隊員(撮影・李鑫)。
トルコ南部のシリア国境に近い地域で今月6日未明、マグニチュード(M)7.8の地震が発生した。その後も、地震発生地域付近では余震が何度も確認され、多くの建物が倒壊している。現時点で、両国の死者はすでに7700人以上、負傷者は2万人以上に達している。中国政府は時を移さず、緊急人道支援メカニズムを始動させ、トルコとシリアに緊急支援を提供することを決定した。
中国国家国際発展合作署の鄧波清副署長は7日午前、取材に対して、「中国はまずトルコに緊急支援として4000万元(1元は約19.3円)を寄付し、ヘビー級認定を得ている国際都市型捜索救助チームを派遣する。また、迅速に医療チームを派遣し、トルコが切実に必要としている救援物資を提供する。またシリアに対しても切実に必要とされている救援物資を提供するほか、現在実施中の食糧支援プロジェクトをできるだけ早く実行できるよう調整中だ」と説明した。
トルコ政府の要請に応じて、中国政府が派遣した中国救援隊の隊員82人は北京時間7日午後、21トンにも達する救援物資や設備と共に中国国際航空のチャーター機に乗りこみ、北京首都国際空港からトルコの被災地に向かった。82人は主に北京市消防救援総隊や中国地震緊急捜索センター、救急総病院などのスタッフで構成されている。また同日午前には、中国の民間緊急救助隊である公羊救援隊のメンバー8人も、浙江省杭州から被災地に向かって出発した。
中国全土に展開している民間救援団体の藍天救援隊(BSR)によると、現在浙江省や江西省、重慶市などの救援チームが被災地入りして支援を展開しているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月8日