「文心一格」が完成させた「夏日山居図」
競売会社の朶雲軒集団がこのほど、百度AI芸術・アイデアサポートプラットフォーム「文心一格」及び画家の楽震文氏と共に、「12月上旬に開催される朶雲軒競売30周年記念オークションにおいて、陸小曼の未完の山水画『夏日山居図』を楽震文氏が完成させた作品と、『文心一格』が完成させた作品が同時に競売にかけられる」と発表した。光明日報が伝えた。
「青緑山水」とは何か。陸小曼の作品はどんなスタイルなのか。「文心一格」は「夏日山居図」を完成させる際に、AI(人工知能)ラーニング、AI作画、AI着色、AI詩生成など複数のステップを経た。
AIが中国の伝統的な山水画の特徴のラーニングをよりよくサポートするため、朶雲軒は陸小曼のすべての絵画、書道作品、手紙の筆跡を提供するとともに、中国の伝統的な大量の山水画の収集に協力した。
最終的に「文心一格」はAIモデルにより画面の内容を十分に理解し、原画を尊重し創造力に富む中国画のスタイルにも合致する完成品を作り上げた。同時に階層処理技術と超解像技術により、作画の解像度を8Kの極めて高い水準にした。
陸小曼の未完作「夏日山居図」
楽震文氏が完成させた「夏日山居図」
AI作画はすでに中国内外の芸術界で注目されるホットな話題だが、タッチがより複雑で、活き活きとした味わいを重視する中国の伝統的な山水画を前にして、AI技術は専門的な水準に達することができるだろうか。「文心一格」チーフアーキテクトの肖欣延氏によると、「文心一格」は芸術家への敬意と技術的境界への好奇心を抱きながら、中国文化と絵画芸術の模索を続けている。今回の陸小曼の未完作の続きの作画はAIに対して、マンマシン絵画フロー融合、制御性、高解像度という3つの難題を突きつけた。
肖氏によると、AI作画の制御性は現在、業界で公認されている難題だ。スタイルと皴法の要求が厳しい中国画は、AIの創作にとってさらに大きな挑戦となる。
芸術分野におけるAIの学習・創作能力は現在、人々の認識をすごい勢いで刷新し続けている。そして人々の科学技術と芸術・文化の融合・イノベーションに対する想像の余地も広がっている。基盤モデルなどのAI技術により、AIコンテンツ生成はコンテンツ生産の新たなスタイルになっていく可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年11月29日