敦煌鉄道は祁連山脈の山、川、草原、湖を越えて、人気の全くない壮大な景色広がるゴビ砂漠を走り抜ける。沿線にこれほど多種多彩な景色が広がる鉄道は世界でも敦煌鉄道だけだ。
甘粛省酒泉市と青海省海西蒙古(モンゴル)族西蔵(チベット)族自治州を走る敦煌鉄道は、北の蘭新鉄道(蘭州-新疆ウルムチ)柳溝駅から、敦煌駅、阿克塞駅、粛北駅などを経由して、祁連山脈を通過し、青海省に入る。そして、馬海駅や大柴旦駅を通過して青蔵鉄道西格区間に入り、最終的に飲馬峡駅に到着し、全長は671キロだ。
中国鉄道蘭州局集団有限公司の嘉峪関機務区間敦煌作業場と嘉峪関工務区間阿克塞路線作業場はこのほど、共同で敦煌鉄道の一部の路線のバラスト補充作業を実施した。
バラスト軌道は、鉄道の軌道の路盤に敷く砕石や砂利のことで、列車からレール・枕木を介してかかる荷重を広く分散して路盤に伝え、レールの上下動、左右動を和らげ、列車が安全に、安定して走行できるようにする役割がある。敦煌鉄道は2019年に完成して開通し、路盤は自然現象による沈下がまだ収まっておらず、道床の抵抗力を高め、道床の安定性を確保するためには、バラストが不十分な区間で補充作業を行わなければならない。
約20日間にわたる今回のバラスト補充作業では、150キロの区間のバラスト軌道7600立方メートルで補充が行われる。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年9月27日