ソープカットやテープボールカット、牛のひづめの手入れなど、マニアックで一見特に深い意味はないように思えることが今、一部の若者たちを楽しませ、そのストレスを解消させている。そして、こうしたバラエティーに富んだ「ストレス解消動画」もまた、各種オンラインプラットフォームで流行している。ではこのような「ストレス解消動画」を視聴すると、本当にストレスを解消できるのだろうか?北京青年網が報じた。
マニアックすぎる「動画」が流行
IT企業で運営業務に携わる林凡さん(27)は毎晩寝る前に、カッターナイフで新しい石鹸を削るたびに、ガリガリッという音が聞こえる動画を数本見るという。
「一度見るとやめられない。好きというよりも、とても癒される。動画を見ていると、頭の中が空っぽになり、時間があっという間に過ぎる」と林さん。
普段の生活では、「北京でずっと仕事をしたほうがいいのか」と考えたり、両親から結婚を催促されたり、生活習慣の違いからルームメイトとの関係がうまくいかなかったりと、いろんなことがストレスとなり、息苦しくなることもあるという。
そんな時、偶然「ストレス解消動画」を見つけたことで、林さんは「息を抜く」方法を見つけたという。他にも「牛のひづめの手入れ」の動画を見るのも好きで、作業員が牛の傷付いたひづめの角質を切除した後、傷口に薬を塗り、包帯を巻く動画を見ると、「自分の心身も癒してもらったかのように感じて、とても落ち着いた気分になる」という。
実際には、林さんのようにさまざまな「ストレス解消動画」を視聴している若者は少なくない。動画プラットフォームでは、「ソープカット」の動画の再生回数が100万回に達し、「牛のひづめの手入れ」の動画集の再生回数が7億4000万回に達している。
あるプラットフォームでは、「ストレス解消」関連の検索が夜11時から夜中の1時の間にピークを迎える。それを検索しているのは主に、「00後(2000年以降生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」、「80後(80年代生まれ)」で、視聴者全体の計75%を占めている。