商務部(省)の束珏婷報道官は9月30日に同部が行った定例記者会見で、「中国はすでに『環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)』ルールについて全面的な研究評価作業を行っており、これから市場参入分野において中国がこれまでに締約し実践してきたレベルを超える高い水準の開放を承諾するつもりだ」と述べた。新華社が伝えた。
同部の王文濤部長は先にCPTPPの事務局役であるニュージーランドの外務・輸出振興大臣に書面を提出し、CPTPPへの加盟を正式に申請した。
束報道官は、「中国は国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国際的な2つの循環『双循環』によって相互に促進し合う新発展局面の構築を加速しており、これは世界各国により広大な市場と発展チャンスをもたらすことになる。CPTPPへの加盟申請には中国が引き続き改革を深化させ、開放を拡大しようとする意欲と決意が体現されている」と述べた。
束報道官によると、CPTPPへの加盟を積極的に推進するため、中国はこれまでにこの協定のルールについての全面的な研究評価作業を行い、CPTPP加盟のために採用しなければならない可能性のある改革措置と修正しなければならない可能性のある法律法規をまとめ、また今後は市場参入分野において中国がこれまでに締約し実践してきたレベルを超える高い水準の開放を承諾するつもりであり、加盟国にビジネス上の利益が備わった市場参入の機会を提供することになるという。
束報道官は、「中国はこれからCPTPPの関連プロセスを踏まえ、各加盟国と協議を進めていく」と述べた。
また束報道官は、「中国は一貫して自由貿易を支持し、現在は世界に向けた高い水準の自由貿易圏ネットワークを積極的に構築しており、特に新型コロナウイルス感染症の背景の中、中国は各方面とともに、地域経済一体化と貿易投資の自由化・円滑化プロセスを積極的に推進して、グローバル経済の回復成長のためにより大きな貢献をしていきたいと考えている」と強調した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月1日