国家統計局がまとめたデータによると、今年上半期の全国のオンライン小売額は前年同期比23.2%増、2年間の平均は15.0%増の6兆1100億元(1元は約17.0円)だった。これについて同部EC・情報化司の責任者は、「今年上半期には、中国のオンライン小売市場が量も質も上昇し、持続的に好転した。同時に、『新国潮』(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド「国潮」の進化形)などの動きにけん引されて、消費高度化の勢いが止まらなかった」と述べた。人民網が伝えた。
同責任者は、「ビジネスビッグデータのモニタリングから、上半期の全国オンライン小売市場には主に次の6つの特徴があることがわかった」と述べた。それぞれの特徴を見てみよう。
(1)消費高度化の勢いが止まらなかった。健康のための消費がますます好調になり、水泳、サッカー、ヨガなどに関連したスポーツ用品の売れ行きが好調で、水泳は前年同期比128.9%、サッカーは同106.2%、ヨガは同55.1%増加した。「新国潮」の人気が上昇し、関連のECプラットフォームはショッピングイベント「618」の期間に国産ブランド製品の売り上げが70%以上増加した。
(2)オンラインサービス消費が持続的に回復した。オンライン飲食品消費が回復し、売上高は同48.2%増加し、そのうち店内での飲食が同93.1%増加した。オンライン旅行売上高も同71.6%増加した。
(3)西部地域が急速に成長した。上半期には、西部地域のオンライン売上高が同32.1%増加し、増加率は5ヶ月連続で全国平均を上回った。中部地域の増加率は21.5%、東部地域は20.3%、東北地域は13.0%だった。
(4)農村のECが急速に発展した。上半期の全国農村のオンライン小売額は同21.6%増の9549億3千万元に上り、うち農村実物商品オンライン小売額は同21.0%増の8663億1千万元だった。農産物のオンライン販売は回復を続け、全国オンライン小売額は2088億2千万元に達した。
(5)越境ECが力強い勢いを見せた。税関の統計によれば、上半期の越境EC輸出入額は同28.6%増の8867億元に上り、うち輸出は同44.1%増の6036億元、輸入は同4.6%増の2831億元だった。ビジネスビッグデータが重点越境EC輸入プラットフォームをモニタリングしたところ、原産国が日本、米国、韓国の製品の輸入額が上位3位に並んだ。
(6)業態モデルが絶えず刷新された。ライブコマース、逆方向のオーダーメイド、リアルタイム発送などの新モデルが好調に発展し、多層的で消費者それぞれの個性に合った消費のニーズが満たされた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月30日