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中国各地から河北省に届けられた「医療神器」とは?

人民網日本語版 2021年01月18日15:22

連日報道されている河北省における新型コロナウイルス感染拡大に、中国全土の人々は心を痛めている。困難な場所が1つでも現れると、四方八方から支援が集まってくるという言葉があるように、多くの地方が、選りすぐりの「助っ人」を派遣し、最先端の医療設備を携え、河北省へと支援に駆け付けている。ここではそんな最前線でのウイルスとの闘いに重要な機能を発揮している「神器」を紹介しよう。

〇河北省石家荘「火眼実験室」 一日100万人分のPCR検査可能

河北省石家荘市では、一日あたりの検査処理量が試験管10万本に達する「火眼実験室」(エアドーム)がこのほど夜を徹しての工事を経て、わずか10時間という驚異的なスピードで河北体育館テニス館に設置された。一日あたり最大で100万人分の検体が検査可能だという。これと同時に、石家荘華大医学検査実験室と車載式の「火眼実験室」もすでに検査体制に入っている。

〇車載タイプの移動可能なCT装置を河北支援に投入 湖北省

湖北省の武漢大学中南病院は1月10日午後7時、河北エリアにおける新型コロナウイルス感染症において、移動可能なスピード診断を支援する目的で、湖北省に1台しかない車載タイプの移動可能なCT装置を河北省に輸送した。環球時報が伝えた。

武漢大学中南病院の職員は、「この車載タイプの移動可能なCT装置は、独立した場所に設置できるうえ、効果的な隔離と防護基準を満たしており、新型コロナウイルス患者を速やかに選別することができる。1日平均延べ200人から300人の診断・選別が可能」と話す。それだけでなく、この車載タイプの移動可能なCT装置は5Gネットワークに対応しており、CT画像をリアルタイムで武漢大学中南病院に転送することができ、病院側は診断結果をただちに河北省側に伝えることが可能という。

2020年、武漢が新型コロナウイルス感染拡大と闘っていた際に、河北省は累計1100人の医療・看護従事者を支援のため湖北に派遣し、そのうち数百人は武漢大学中南病院の管理下にあった雷神山医院および武漢市第七病院で任務に当たった。武漢大学中南病院の袁玉峰・副院長は、「河北ならびに全国各地は、当時、武漢に対して、大々的な支援と無私の援助を行った。今回は、武漢大学中南病院が、全力で、河北支援に取り組む番だ」としている。

〇河北石家荘のPCR検査をサポートする「瞬間測定スピード検査室」

1月13日、河北省石家荘市金域医学検査実験室園区の臨時施設では、PCR検査担当者が忙しく立ち働いていた。「瞬間測定PCR検査スピード検査室」は、同市に住む全市民のPCR検査をサポートしている。

〇PCR検査をサポートするモバイルP3実験室

1月7日夜、中国疾病予防抑制センターのハイレベル・バイオセーフティ実験室(略称・モバイルP3実験室)一行23人は、厳寒の中、昼夜兼行で、邢台南宮市に駆けつけた。

1月8日未明に目的地にたどり着いたメンバーは、すぐさま検査装置の取り付け作業を開始。また、13人をコミュニティに派遣して検体採取を支援させ、同日夜には速やかにPCR検査業務をスタートさせた。

中国疾病予防抑制センター伝染病所の盧金星・党委員会書記は、「南宮市に派遣したチームは、P3モバイル実験室2ユニット、PCR検査用検体採取器4台、検査器6台、検査用消耗品全セットおよび個人防護用品を配備しており、1日あたりの検査能力は試験管5千本に達する」と紹介した。

PCR検査の最先端設備であるモバイルP3実験室は、現地に到着後すぐに、迅速かつ独立した検査を展開することができる。実験室は給気・排気フィルターシステムを備えており、バイオセーフティー3級実験室に求められる感染予防基準をクリアし、検査業務に安全面での保障を提供している。

2020年に新型コロナウイルス感染拡大が起こってから、このPCR検査をサポートするモバイルP3実験室は湖北省武漢や東北地方、北京などを前後して支援し、ウイルスと闘う最前線で奮闘し続けてきた。(編集KM)

「人民網日本語版」2021年1月18日

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