6月6日0時、北京市の公衆衛生上の緊急事態対応レベルが2級対応から3級対応に引き下げられた。市民生活にどのような変化が起きるだろうか。北京日報が伝えた。
5日に行われた北京市の新型コロナウイルス感染による肺炎の予防・抑制の取り組みに関する記者会見で、同市人民政府の陳■(草かんむりに倍)副秘書長は、「北京市は感染症の関連措置を徐々に緩和し、動態的に調整する」と発表した。
北京への入境者 引き続き14日間の集中隔離観察が必要
陳氏によると、「対応メカニズムを調整した後、北京市は域外からのウイルスの輸入リスクに高度に注意を払い、北京から入境する渡航者全員にPCR検査、入境後のPCR検査を含む遠隔スクリーニング検査を引き続き行い、閉鎖型管理を実施する。原則として、北京から入境する渡航者全員に対し集中的な医学的観察を行う」という。
入境者と中・高リスク地域から北京へ来て入境する人には、14日間の隔離観察とPCR検査を受けるよう、引き続き要求する。PCR検査の「検査する必要がある人は全員検査する」措置を引き続き実施し、検査測定の能力を引き上げる。北京市で新型肺炎と診断された後に治癒退院した人に対し、引き続き14日間の集中観察を実施する。
湖北省民 北京に入るのに14日間の観察は不要
湖北省(武漢市を含む。中・高リスク地域は除く)の省民の北京に到着する民間航空便利用、鉄道乗車券購入、道路での北京への乗り入れ許可の制限を解除する。湖北省(武漢市を含む)から北京に来た人には今後、14日間の自宅隔離または集中観察を実施せず、現在自宅隔離または集中観察をしている人に対する観察は解除する。武漢から北京に来た人はPCR検査の陰性証明書を持参していれば、再びPCR検査は行わず、PCR検査の陰性証明書を持参せずに北京に来た人は、PCR検査を受けなければならない。
団地への出入り 証明書などの措置は継続
説明によると、対応メカニズムを調整した後も、団地では証明書、コード番号、登録などの措置を継続するが、体温測定は不要になる。
宅配便、食品デリバリー、家事サービス、インテリアサービス、引っ越し、不動産仲介など生活に関わるサービス産業従事者、その他の外部から来た人は、北京の健康状態確認プログラム「北京健康宝」が「異常なし」であれば手続きをして団地を出入りできる。
団地(村)の感染症により増設された道路遮断のための物理的隔離の設備を撤去し、団地の出入り口を適宜開放し、団地の不動産企業による監視を強化する。団地(村)の屋内外のスポーツ・トレーニング・文化娯楽施設を秩序よく開放する。