日本は駐車場問題をどうやって解決してきたか

人民網日本語版 2019年05月22日08:17

日本は世界の中で都市化レベルが非常に高い国の1つであり、東京を中心とした首都圏は世界でも最大規模の人口集中エリアとなっている。東京への一極集中は東京問題などと言われ、駐車場不足は東京問題の一部だ。新華網が伝えた。

空間的な公共の駐車場資源の乏しさに直面して、日本では早くから法律に基づく駐車場の建設・ガバナンスのプロセスが進められ、最終的に有効なガバナンスが実現された。車は整然と秩序をもって駐められるようになり、都市のガバナンスを促進した。日本は「駐車場法」や「車庫法」といった静的な交通法規を制定しただけでなく、駐車場の秩序のガバナンスを厳格にし、また駐車場不足を解消するための一連の措置も打ち出した。

▽駐車場産業が成熟した静的交通産業に

まず触れておかなければならないことは、日本では駐車場産業が非常に発達し、特に東京、大阪、名古屋などの大都市で発達しているということだ。面積が狭く、人口密度は非常に高いが、公共の駐車場は十分な供給があり、地下駐車場、地上高層タワー式立体駐車場などさまざまなスタイルがあり、駐車場産業は成熟した静的交通産業になり、地価の非常に高い都市の土地の利用効率を効果的に引き上げている。

政府はフランチャイズ方式によって社会のパワーが駐車場の建設・経営に参加するよう奨励し、ニーズをうまくカバーしている。こうした駐車場はどこもETCやカメラによる認識などのスマート技術管理を採用し、従来のカード提示や駐車券発行といった出入庫のコントロール方法は採用せず、駐車スペースの利用効率と利便性を大幅に高めた。

▽パークアンドライドが理性的な都市通勤交通構造を形成

東京の場合、23区を代表とする都市部では駐車場料金が非常に高額であるため、多くの人は車を最寄り駅に止めて電車に乗り換える方法をとる。そこで鉄道駅の周辺に駐車場が建設された。郊外の自宅を車で出発し、鉄道駅の近くにある駐車場に駐め、公共交通機関に乗って都市部に通勤するというスタイルだ。

日本には「キスアンドライド」という言い方がある。家庭の主婦が毎日、鉄道駅まで出勤する夫を車で送り、キスをして見送るという習慣を指したものだ。こうした北米や欧州で始まった通勤スタイルが、日本では駐車場の土地不足を解決し、都市部の駐車場不足を緩和した。

パークアンドライドの前提条件は発達した都市軌道交通の存在だ。日本は高速で、時間に正確で、快適かつ安全な公共交通の発展に力を入れ、公共交通機関の利用率を高めてきた。

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