昨今の職場では、「ただ長時間いるだけ論」や「出勤しているだけで実は何もしていない」、「上司が帰らないから自分も帰れない」といった「見せかけ残業」の横行は珍しくもなく、人々を疲弊させている。雑誌「半月談」が伝えた。
〇「残業」という大義名分で存在感をアピール
ある会社勤めの男性は自分の「存在感」をアピールするちょっとした「コツ」は、「上司が午後8時に退勤する場合、上司がオフィスから出て行く時まで帰ってはならず、あなたが文書を読んでいるところや、キーボードをたたいている様子を上司に見せること。もし上司が、『まだ帰らないの?』と聞いてきたら、準備すべきことがまだ少しあるので、と答えれば良い」と話す。
「残業してやるべき仕事が本当に沢山あるのか?」との問いに対し、彼は、「仕事を効率良くやれば、終業時刻前にやり終えることができる。別に上司から抜擢されたいと考えているわけでもないが、他人がやっているのに私はやらなかったら、向上心がなく、真面目に働いていないと人に思われるから」と話す。
〇出勤しているだけで実は何もしていない
南京にある電気製品小売企業の社長室で仕事した経験があるという張さん(女性)は、「働いていた当時、職場には上司が帰らないと、部下も帰れず、上司に必死に仕事をしている様子を見せなければならないというのが暗黙のルールになっていた。そのため、上司が退勤しない限り社員も帰宅できず、たとえ座っているだけだとしても夜9時まで残っていた」と当時の様子を話す。