学生に交じって足を高く上げる練習をする劉子青さん(真ん中)。
内蒙古(モンゴル)自治区にある包頭師範学院舞踊学部の毎週のバレエの授業では学生に交じって一緒に練習をしている農民の劉子青さん(59)の姿がある。劉さんは学生らから親しみを込めて、「劉おじいさん」と呼ばれている。人民日報が報じた。
村の広場で前後180度開脚を練習する劉子青さん。
劉子青さんは、内蒙古自治区包頭市公益店村の村民で、子供の頃からバレエが好きだったものの、経済的な理由からそれを習うことはずっとできなかった。その後、テレビのバレエ教室の番組を見て、独学でそれを勉強し、子供の頃からの夢を叶えることを決意。足の前後180度開脚、ブリッジ、パンシェなど、1日5時間の練習を7年間続けていた。
昨年9月、劉さんの事を聞いた包頭師範学院の舞踊学部は無料でバレエの授業に劉さんを招いた。教師や学生のサポートの下、劉さんは現在、左右180度開脚やパンシェなどを楽々とこなし、バレエを少し踊れるようにまでなった。「20代の若者と一緒にバレエを練習していると、自分も若くなった気分になる」と劉さん。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月18日