中国国際航空はこのほど、3月31日より国内航空券のキャンセル・変更について「段階的手数料」を導入することを明らかにした。これにより中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空、海南航空の4大航空会社がすべて同手数料の導入を発表したことになる。春秋航空などの格安航空会社(LCC)もこれから導入する予定という。中国新聞網が伝えた。
航空会社がキャンセル・変更・他社便への振替で段階的手数料を導入すると相次いで発表したのは、中国民用航空局(民航局)の政策による指導を受けたためだ。民航局は2018年7月に「民用航空の航空券サービスの改善に関する通知」を通達し、キャンセル料金が航空券の実際の販売価格を上回ってはならないと規定し、キャンセル・変更・他社便への振替での段階的手数料を制定するよう求め、格安航空券は一律にキャンセル・変更・他社便への振替を行えないと機械的に規定してはならないとした。
4大航空会社のうち、東方航空と海南航空の段階的手数料の時間区分の標準は南方航空と同じだが、搭乗の7〜2日前のキャンセル・変更の手数料に違いがあり、東方航空の手数料は航空券価格の20%、南方航空は25%だ。また他社便への振替の手数料は東方航空が航空券価格の15%、南方航空が20%だ。
他の3大航空会社とは異なり、国際航空は4段階の時間区分を採用し、搭乗31日前まで、30〜14日前、13日前〜離陸4時間前、離陸4時間前以降となっている。おおまかにいって、国際航空の搭乗7日前までのキャンセル・変更・他社便への振替の手数料は他の3大航空会社より10〜20%高い。
以前に比べ、新規定は全体として格安航空券のキャンセル・変更・他社便への振替をしやすくしているが、それでも急なキャンセルや変更にはより多くの手数料がかかる。
段階的手数料が打ち出され、これまでの規定に比べ、手数料を決める航空券のクラスや手数料率がより細かくなった。ただ格安航空券の手数料は依然として非常に高額で、価格の50%を超える場合すらある。
厦門(アモイ)航空の場合、規定によると割引率45〜55%の格安航空券の場合、離陸4時間前と離陸後に変更や他社便への振替をしようとすると額面価格の70%の手数料を支払わなければならず、キャンセルなら90%になる。段階的手数料を実施する他の航空会社もほぼ同じような標準と規定を採用する。
現在、段階的料金の設定について、国の法律に明確な規定はなく、決定権は航空会社にある。航空会社は民航局に報告し、公示すれば、すぐに段階的料金を実施できる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月27日