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世界中で猛威振るうインフルエンザ 最善の予防手段はワクチン接種

人民網日本語版 2018年01月10日08:47

厳しい冬のただ中、インフルエンザが次々と猛威を振るっている。インフルエンザが冬にピークを迎えるのは中国だけではなく、北米やヨーロッパなどでもインフルエンザの患者数が同様に目に見えて増加している。インフルエンザのピークに備えて、ワクチンによる予防接種を受けることが最善の手段といえる。

現在北半球ではインフルエンザの発病率が高くなっており、米国やカナダにおいてはA型H3N2亜型のインフルエンザウイルスが猛威を振るっている。相対的にいうと、中国はB型のインフルエンザウイルスがメインで、ヨーロッパでもB型のインフルエンザの症例数がA型を上回っている。

米国疾病コントロール・予防センターはこのほど、「2017年末に米国におけるインフルエンザの活動が大幅に増加した。2017年12月24日から30日にかけて、米国臨床検査標準委員会(CLSI)はインフルエンザの陽性サンプル9228点を確認し、そのうち、A型とB型の比率はそれぞれ84.6%、13.3%だった」ことを明らかにした。

カナダ公衆衛生庁長官は、「インフルエンザウイルスの活動はカナダでピークを迎えている。現在、カナダにおける大多数の症例がA型H3N2亜型のインフルエンザで、同時にB型のインフルエンザの症例も増加し続けている。昨年末までに、カナダで計1050人の患者がインフルエンザに関連した原因で入院もしくは治療を受け、うち、34人が死亡した」としている。

同長官は、「これまでの南半球のインフルエンザの状況を見てみると、現在あるA型H3N2亜型のインフルエンザウイルスのワクチンの効果はあまり高くない。H3N2亜型のインフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスの亜型の一種であり、高齢者や児童などはこのウイルス株に感染しやすく、深刻な影響を引き起こす」と続けた。

中国国家インフルエンザセンターが8日に発表した最新の「中国インフルエンザ流行状況概要」によると、17年12月25日から31日にかけて、中国全国におけるインフルエンザの活動は冬季の流行ピークに入っており、依然として上昇傾向にあるとしている。同期間中、中国大陸部でインフルエンザの症例は1万1253件となっている。

そのほか、インフルエンザの流行は北欧や南欧、西欧諸国でも増加傾向にあり、うち、B型のインフルエンザの症例数はA型を上回っており、A型H1N1のインフルエンザウイルス感染者数はA型H3N2亜型の感染者数を上回っている。

インフルエンザはタミフルなどの抗生物質による治療が可能だが、インフルエンザの予防にはワクチンが最も効果的だ。米国衛生関係機関のデータによると、2016年に米国が供給したインフルエンザワクチンの数は約1億4500万本で、全米の児童59%と成年43.3%がワクチンを接種している。(編集YK)

「人民網日本語版」2018年1月10日 

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