日本に行ったことがある人なら誰でも、そのような「混血文化」に親近感を覚え、日本文化について少しでも知識がある人であれば、外国の良いものを取り入れて発展してきた日本人の精神に感心するものだ。そして、著名な思想家・魯迅(ろじん)が「拿来主義」 という記事を書いたことに納得するだろう。魯迅は当時、日本の「拿来主義」に啓発を受けたことに加えて、中国の社会が当時、閉鎖的、保守的であったため、感じるところがあり、そのことを記事にしようと思ったのだろう。今日、韓国人や日本人が「中国の伝統文化を自分のもののように扱っている」と見くびる中国人もいるが、そのような人は日本人や韓国人の背後にある「拿来主義」の精神が見えていない。実際には、中国は現在、「改革開放」に力を入れており、その本質は一種の「拿来主義」であるはずで、良いもので、活用できるのであれば、それを取り入れるべきだ。魯迅の言葉を借りれば、「牛肉を食べれば、牛になるわけではないが、強い体にすることはでき、力を得ることができる」。つまり、言語の面でも、文化の面でも、形を変えた保守主義の思想には注意しなければならないのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月30日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn