日本軍が米国の真珠湾を奇襲してから今年で75年になる。日本の安倍晋三首相は26日に米国ハワイを訪問するとともに、真珠湾攻撃の犠牲者を埋葬する国立太平洋記念墓地を訪れた。27日にはオバマ米大統領と会談するとともに、ともにアリゾナ記念館を訪れて第2次大戦で戦死した米軍将兵を慰霊する。日本政府は今回の訪問を「慰霊の旅」と位置づけているが、真珠湾攻撃についておわびはしないと表明している。日本に侵略されたアジア隣国の被害者に先におわびせず、遠く米国へ「慰霊」に行く安倍首相のやり方に、日米などの各界から批判の声が挙がっている。人民日報が伝えた。
■日本は中国などアジアの国を侵略した歴史を反省すべき
日本の菅義偉官房長官は、安倍首相の今回の訪問は「慰霊」のためであって、謝罪のためではないと公言した。安倍首相も自民党の会議で、真珠湾訪問は「戦後政治の総決算」だと表明した。日本政府は今回の訪問を入念に飾り立てているが、人々の目をごまかして欺瞞行為を働くことはできない。米国民が受け入れないだけでなく、日本の市民団体も27日に記者会見を開き、真珠湾訪問に反対し、まずアジアの国に謝罪するよう提案した。
日本「村山談話を継承し発展させる会」は27日に東京で記者会見を開き、安倍首相に対して、真珠湾を訪れて追悼しながら、アジア地域の戦争犠牲者を無視するやり方を批判し、南京などを訪れて日本の侵略戦争による犠牲者を追悼するよう呼びかけた。同組織は同日声明も発表し、日本のアジア侵略行為についておわびするよう安倍首相に要求した。
25日、米国、カナダ、日本、韓国、オーストラリアなどの国・地域の専門家や学者50人余りが「公開質問書」を連名で発表し、安倍政権に対して歴史を直視し、戦争被害国と犠牲者におわびするよう呼びかけた。
学者らは次のように指摘した。日本時間1941年12月8日、日本軍は真珠湾を奇襲したが、当時日本が攻撃したのは真珠湾のみではない。日本陸軍はマレー半島と太平洋その他英米の植民地と基地数カ所も攻撃した。これは石油などの資源を東南アジアから獲得して、対中侵略戦争を続けるためだ。真珠湾攻撃で命を落とした米国人2400人の慰霊をするのなら、なおさらに安倍首相は中国、韓国などアジア太平洋諸国の千万に上る犠牲者を慰霊すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年12月28日
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