ノルウェーのブレンデ外相が19日に中国を訪問し、両国は両国関係の正常化について声明を発表した。これはノルウェー側が対中関係を将来どう処理するかについて明確な約束をした上で、両国関係が正常な道に戻ったことを意味する。(人民日報「鐘声」国際論評)
2010年、ノルウェーのノーベル委員会は中国の法律を犯し、中国の司法機関によって懲役刑を言い渡された劉暁波氏に平和賞を授与した。中国の法律を無視し、中国の内政に干渉するこの粗暴なやり方に、中国の政府と国民は直ちに断固として反対し、国際社会も幅広く批判した。
是非曲直は明らかであり、中国政府は実際の行動によって自らの核心的利益を維持し、国際関係の基本ルールを守る以外に選択はなかった。
歴史を振り返ると、中国・ノルウェー関係の発展は実は輝かしい時期もあった。1950年1月7日、ノルウェーは新中国を承認した。1963年、ノルウェーは西側国として初めて中国と文化協定を締結した。ノルウェーは2007年に中国の市場経済地位を認定し、2008年には中国との自由貿易交渉を開始した。中国唯一の北極科学観測基地はノルウェーのスピッツベルゲン諸島ニーオルスンにある。だがノルウェーが6年前に中国の核心的利益と重大な懸念に関わる問題で誤った行動をしたために、両国協力の良好な基調は変わり、両国関係発展の政治的基礎は打撃を受け、各分野の協力は中断され、両国関係発展を気遣う全ての人々は残念に思った。
まいた種は自ら刈り取れ。現在、ノルウェー政府は過去の過ちについて深く省察し、問題解決の誠意を示し、中国側と同じ方向に向かうことを選択し、両国関係に新たな1ページを開くための可能性をもたらした。中国・ノルウェー関係の立て直しは、ノルウェーが将来の対中関係をどう扱うかについて明確で重要な約束をしたことが前提だ。19日発表の両国関係正常化に関する中国とノルウェーの声明は、ノルウェー政府が「1つの中国」政策を堅持し、中国の主権と領土の一体性を十分に尊重し、中国の核心的利益と重大な懸念を大きく重視し、中国側の核心的利益と重大な懸念を損なう行為を支持せず、両国関係が今後損なわれないよう全力を尽くすと明記している。中国・ノルウェー関係の正常化は、ノルウェーの利益にも完全に合致する。ノルウェー経済の発展には外部の協力が必要であり、中国との協力の機会を失うことは明らかにマイナスだ。
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