四川省成都市出身の張倫偉さん(36)は、中国人として中国国内で2番目に剣道5段を取得した。国内有段者の中では最も高い階級となる。海外でコンピュータ学科を専攻していた彼は、剣道と出会い、人生が変わった。帰国後、彼は成都市で剣道道場を開き、今年で12年を迎えた。
張倫偉さんの剣道道場を27日、取材に訪れると、彼は門下生たちに剣道の動作のお手本を見せ、その動きについて細かく指導をしていた。門下生達は防具を身にまとい、竹刀を手にして動きの一つ一つを繰り返し練習し、鏡の前で自分の動きを確認していた。張倫偉さんは「簡単に見える動作でも、初心者は何年も鍛錬を積まなければ完璧に習得することはできない。自分が当時剣道文化から学んだ、身体的な変化や思想的な変化を多くの人に伝えたいという思いから、帰国を決めた」と話す。
剣道を学んだことで、張さんの人生観・世界観・価値観が覆されただけでなく、妻であるアメリカ人女性のリサさんとも剣道がきっかけで出会い見事ゴールインしたのだという。張さんは、海外で剣道の指導をする話を断り、リサさんと共に成都へ戻り生活している。リサさんは、「剣道は、人と交流するためのいい方法。剣道を学ぶことで、身体的にも精神的にも鍛えられる」と話す。そして成都での生活について聞くと、非常に気に入っていると話した。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年12月30日
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