四川木上村のチャン族の住居：数百年の村の歴史を物語る証 (2)

遠くには、地震の後も唯一完全な姿で残った望楼がそびえ立っている。

木上村には3つの集落に80軒あまりの家屋がある。山の上・中・下部に分かれて建てられ、海抜約2千メートルの場所に階段状に分布している。

　2008年5月12日、◆川大地震が起こった。集落の新築家屋や古民家が地震で甚大な被害を被った。その後、現地政府の支援のもと、全ての新築家屋には修復・補強が施された。古民家については、すでに居住者がいなかったことから、長年未修理のまま放置され、今ではすっかり荒れ果てた状態となっている。