奈良県と中国のつながりには長い歴史がある。例えば、奈良市にある唐招提寺は、唐(618-907年)の時代に中国から日本に渡った鑑真(がんじん)らが建立した寺院だ。奈良公園の南都八景は、北宋(960-1127年)の文人画家・宋迪が描いた「瀟湘八景」を参考にして選ばれたものだ。奈良の人にとって、中国は昔から親しみのある国なのだ。筆者はこのほど、奈良県の荒井正吾知事と対談する機会があり、知事の中国に対する見方を聞くことができた。環球時報が報じた。
荒井知事は、「奈良と中国のつながりは隋唐時代にまで遡ることができる。仏教が誕生したのはインドであるものの、日本の仏教は中国の影響を深く受けている。歴史において、鑑真のように日本に来た中国の僧侶もいれば、中国に学問を学びに行った日本人もたくさんいる。1000年以上前の仏像の多くが今では奈良の独特の文化となっており、うち、東大寺の大仏など有名な仏像は全て中国に学んで造られた」と説明する。
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