「次世代情報技術産業計画(2016~2020年)」が近く正式に発表される見込みとなり、今後5年間の情報技術(IT)産業はトップレベルデザインを迎え入れることになる。同計画に基づき、中国の第5世代移動通信規格(5G)はこれから5年で飛躍的な発展を遂げるとみられる。「経済参考報」が伝えた。
同計画がうち出した目標では、20年をめどに中国は次世代情報技術産業が発展して世界の情報技術強国の仲間入りを果たし、比較的整った産業システムと革新システムを構築する見込みだ。集積回路、通信設備、オペレーションシステム、ソフトウェア、スマート製造設備などの分野について発展計画をうち出したほか、同計画は第13次五カ年計画期間の中国の5G産業発展についても具体的な計画と要求をうち出している。中国は第13次五カ年計画期間にタイミングをみて5Gネットワークのテストと各種の5G応用テストを展開し、20年までに5G商用ネットワークの準備を整える予定。第13次五カ年計画の末期には、中国が5G国際基準と5G産業の主導者になり、5G通信設備産業で世界のトップクラスの地位を保ち、モバイル端末産業で世界トップレベルの仲間入りすることを目指す。これと同時に、5Gモバイル通信システムの設備の国内市場シェアを75%、海外市場シェアを35%に引き上げ、モバイル端末のシェアも国内を75%、海外を25%とし、モバイル端末チップは国内が35%、海外が15%になることを目指すという。
目下の各国の研究によれば、5G技術は現在の4G技術に比べ、ピーク伝送速度が数十倍も向上し、4Gで100Mb/sだったスピードが数10Gb/sになる。1秒でハイビジョンの映画約10本をダウンロードできる速度で、サポート可能な接続ユーザー数は1平方キロメートルあまり100万件に増え、モノのインターネット(IoT)での膨大な接続ニーズによりよく対応できるようになる。
5Gネットワークの応用が実現すれば、今はまだ構想の段階にとどまっている自動車のインターネット(IoV)、IoT、スマートシティ、ドローンネットワークなとのコンセプトが現実のものになる。また5Gは工業、医療、セキュリティなどへのさらなる応用が可能で、こうした分野の生産効率を非常に大きく向上させるだけでなく、新たな生産スタイルも生み出すことが可能だ。
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