ハワイモンクアザラシは絶滅危惧種に指定されており、現在生存が確認されているのは1200匹ほどだ。最近そんな希少種のアザラシが頻繁に不可解な死を遂げており、さらにその種の保存が危惧されている。研究者たちはその原因がネコに関係することを発見した。アザラシの遺体を解剖した結果、その死因はトキソプラズマ寄生虫によるもので、その感染源がネコであることが明らかになったのだ。ハワイ島では至る所で野良ネコを目にすることもでき、研究者は猫の糞が海に流れたでたのではないかと推測している。また近年の海温上昇により、トキソプラズマ寄生虫の生存時間が伸び、アザラシに寄生したとみられる。また繁殖しすぎた野良ネコに対しても殺処分を行うという提案もでているが、この件に関しては愛猫家たちから殺処分は唯一の解決方法ではなく、消毒などの方法でトキソプラズマ寄生虫の伝染を防ぐこともできるという反対の声が上がっている。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年10月20日
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