中国大陸部では今年5月25日までに、M5以上の地震が9回、M4以上が41回発生している。M5以上が約20回、M4以上が約100回という例年の平均値(通年)と比べると、今年の地震発生の頻度はほぼ同等と言える。新華網が伝えた。
中国地震台ネットワークセンター長の潘懐文氏は、「世界的に見ると、2004年のスマトラ島沖地震の発生後、世界はM8以上の大地震が多発する時期に入った。国内を見ると、2001年に青海省崑崙山の西側でM8.1の地震が発生してから、中国大陸部ではM8以上の地震が2回、M7以上が4回発生しており、強い地震が多発する時期と言える」と指摘した。
地震の発生は、時間軸上において不均衡だ。ある時期に連続して発生したかと思えば、次の地震まで長い期間があくこともある。そのため地震が活発な時期と、頻度と強度が低い穏やかな時期に分けることができる。しかしこのような区分も地域的・相対的なものだ。潘氏は、「穏やかな時期にも強い地震が発生しうる。活発な時期でも、毎年大地震が発生するわけではない」と強調した。
中国大陸部を統計対象とすると、華北地区は地震活動が比較的穏やかな時期だ。1998年1月10日に河北省張北県でM6.2の地震が発生して以来、華北では約18年半に渡りM6以上の地震が発生していない。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月26日