美人コンパニオンが歌をうたい、ダンスを踊り、会場を盛り上げる――。このようなパフォーマンスはもはや、北京モーターショーでは時代遅れになった。今年のモーターショーでキーワードになったのは、「最先端テクノロジー」だ。自動車開発に取り組むインターネット企業が登場し、伝統的な大手自動車メーカーも自動運転車、スマートネットワークなどの開発に取り組んでいる。目もくらむほど多彩な車の新技術とアプリが登場している。北京日報が伝えた。
◆自動運転車の開発に本腰
「この車にはハンドルがない」E4展示館の北汽集団の展示ブースで、レッドの新エネ車が多くの来場者を集めていた。これは北汽集団新技術研究院が開発した自動運転車で、来場者は実際に乗車することもできる。
展示館外の屋外ブースの、7000平方メートルのテストコースには、道路交通のさまざまな線が引かれていた。北汽集団の自動運転車のルーフにはGPSアンテナ、カメラ、レーダーが搭載されており、操縦席と助手席の裏にはディスプレイが取り付けられている。技術者が助手席に座り、リモコンで指示を出すと、車は直ちに動き出した。車は同じ車線内を走り、障害物を回避し、減速し、ブレーキをかけた。
自動運転で直接会場入りした車もある。長安汽車の展示ブースで展示された自動運転車「睿馳」は、6日間をかけて重慶市から北京市までの2000キロを走行した。これは中国製自動運転車にとって初の長距離路上テストだ。