◆新車にアプリを搭載
「この車はフロントガラスにエンタメコンテンツを表示できるか?」「スマホで車を遠隔操作できるか?」業界関係者は多くの展示ブースで、技術者に摩訶不思議な質問をしていた。
人々はこれまで新車が公開されると、0-100km/h加速、燃費、空気抵抗といった性能・指標に注目していた。しかし今年のモーターショーでは、クールな車載アプリがスター車種の見どころになった。
中国動画配信大手「楽視網信息技術」による初のコンセプトカーの公開に続き、同社の車載システム部門は昨日、スーパー車載端末「超級車機」を発表した。同システムは顔認証、音声認識などスマートな交流方法に対応する。ユーザーはデジタル化されたメーターをカスタマイズし、マルチメディア、リアルタイムナビ、運転補助などの情報を表示できる。センターコンソール、メーター、エンタメシステムは連動可能。例えば、センターコンソールを使いメーターのモードを直接切り替えることができる。後部座席のエンタメシステムは、ナビの地図を前席に転送して表示できる。助手席と後部座席のエンタメシステムは、リアルタイムで同期化・連動する。同社の展示ブースでは、大型ディスプレイによる体感ゲーム、スマートピアノなどの体験シーンが紹介され、モーターショーに楽しみをもたらした。
流行中のVR(バーチャルリアリティ)技術も、モーターショーに進出した。米電気自動車新興企業「Faraday Future」のスポーツカーに乗り、VRグラスを装着すると、SF映画のような光とトンネルが現れる。スポーツカーはその中を通過する。その際に上下左右を見ると、異なる角度から車内のデザインと構造を確認できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月27日